ガンガンガンガン!
「つ~ば~き~!
起きて~!学校に遅れるよー!?」
うぅっ…うるさい…。
ガンガンガンガンと絶え間無く叩かれる扉を睨む。
「早く起きないと蛍さんに怒られるよー!?」
「んん…分かった…。」
「おっ、起きた?なら私先にご飯食べてくるねー!」
やっと扉を叩く音は止まり、美鈴が階段を下りていく音がする。
私はもそっと起き上がると頭をガシガシと掻いた。
眠た過ぎる。身体が重い。
だけど早く起きなきゃ美鈴に迷惑がかかるし、蛍さんから怒られてしまう。
美鈴はどうでもいいとして、蛍さんから怒られるのは嫌だ。絶対怖い。
髪の毛に軽く櫛を通してから軽く結ぶ。
壁に掛けていた制服に身を包むと姿見で確認した。
うん、今日も相変わらずの顔。
やはり慣れない場所で寝たからか眠りは浅く、未だ眠い。
目をこしこしと擦りながら部屋から出た。
夜は美鈴から言われた通りちゃんと鍵を掛けて寝た。
通学鞄を持ち、部屋に鍵を掛ける。
特に盗られて困る物も無いがちゃんと施錠しておかないとまた美鈴に怒られてしまう気がした。
それにあんまり不用心にしてたら蛍さんにまで怒られそうだし。
美鈴が告げ口しちゃいそう。
階段を降りていると途中で日々谷くんに会った。
見知らぬ制服に身を包んでいるだけで何処か遠くに感じた。
「オハヨウ、椿ちゃん♪」
「…おはよう、日々谷くん。もう行くの?」
「うん、商業の方がここから遠いからね。
城西組より早く出なきゃ間に合わないんだよ。」
「そうなんだ…。」
商業はブレザーなんだ…。
なら女の子もブレザーなのかな?羨ましい…。
城西は男子は学ラン、女子はセーラー服だった。
中学の時もセーラー服だったから一生ブレザーを着る機会は無くなってしまった。
ブレザー着たかったな。
「じゃあね、椿ちゃん。」
「うん、行ってらっしゃい。」
日々谷くんを見送ってからリビングに入る。
テーブルには美味しそうな朝食がズラッと並んでいて、これを作ったのは蛍さんなのだと思うと複雑な気持ちになった。
席に着き、箸をつける。
昨日も食べたけど蛍さんのご飯美味しい…。
「もうこんな時間じゃねぇか!
涼真、天起こして来い。」
「何で僕が…。」
「今オトコはお前しか居ねぇからだろうが。」
「分かりました。」
本田くんは鞄を肩に斜め掛けにするとリビングから出て行った。
朝から(もぐもぐ)大変だなぁ(もぐもぐ)。
もぐもぐとゆっくりと朝食を食べていると蛍さんの視線がぐるんっとこっちに突き刺さった。
「お前も早く食えよ。遅刻したら許さねぇからな。」
「あ、はい!」
「あとコレ。」
「え?」
目の前にズイッと風呂敷が渡される。
四角くて、何かが包まれている雰囲気だ。
もしかしてこれ…。
「弁当だ。」
「やっぱり!」
この人本当に料理出来るんだ…。
何か益々複雑な気持ちに…。
「つ~ば~き~!
起きて~!学校に遅れるよー!?」
うぅっ…うるさい…。
ガンガンガンガンと絶え間無く叩かれる扉を睨む。
「早く起きないと蛍さんに怒られるよー!?」
「んん…分かった…。」
「おっ、起きた?なら私先にご飯食べてくるねー!」
やっと扉を叩く音は止まり、美鈴が階段を下りていく音がする。
私はもそっと起き上がると頭をガシガシと掻いた。
眠た過ぎる。身体が重い。
だけど早く起きなきゃ美鈴に迷惑がかかるし、蛍さんから怒られてしまう。
美鈴はどうでもいいとして、蛍さんから怒られるのは嫌だ。絶対怖い。
髪の毛に軽く櫛を通してから軽く結ぶ。
壁に掛けていた制服に身を包むと姿見で確認した。
うん、今日も相変わらずの顔。
やはり慣れない場所で寝たからか眠りは浅く、未だ眠い。
目をこしこしと擦りながら部屋から出た。
夜は美鈴から言われた通りちゃんと鍵を掛けて寝た。
通学鞄を持ち、部屋に鍵を掛ける。
特に盗られて困る物も無いがちゃんと施錠しておかないとまた美鈴に怒られてしまう気がした。
それにあんまり不用心にしてたら蛍さんにまで怒られそうだし。
美鈴が告げ口しちゃいそう。
階段を降りていると途中で日々谷くんに会った。
見知らぬ制服に身を包んでいるだけで何処か遠くに感じた。
「オハヨウ、椿ちゃん♪」
「…おはよう、日々谷くん。もう行くの?」
「うん、商業の方がここから遠いからね。
城西組より早く出なきゃ間に合わないんだよ。」
「そうなんだ…。」
商業はブレザーなんだ…。
なら女の子もブレザーなのかな?羨ましい…。
城西は男子は学ラン、女子はセーラー服だった。
中学の時もセーラー服だったから一生ブレザーを着る機会は無くなってしまった。
ブレザー着たかったな。
「じゃあね、椿ちゃん。」
「うん、行ってらっしゃい。」
日々谷くんを見送ってからリビングに入る。
テーブルには美味しそうな朝食がズラッと並んでいて、これを作ったのは蛍さんなのだと思うと複雑な気持ちになった。
席に着き、箸をつける。
昨日も食べたけど蛍さんのご飯美味しい…。
「もうこんな時間じゃねぇか!
涼真、天起こして来い。」
「何で僕が…。」
「今オトコはお前しか居ねぇからだろうが。」
「分かりました。」
本田くんは鞄を肩に斜め掛けにするとリビングから出て行った。
朝から(もぐもぐ)大変だなぁ(もぐもぐ)。
もぐもぐとゆっくりと朝食を食べていると蛍さんの視線がぐるんっとこっちに突き刺さった。
「お前も早く食えよ。遅刻したら許さねぇからな。」
「あ、はい!」
「あとコレ。」
「え?」
目の前にズイッと風呂敷が渡される。
四角くて、何かが包まれている雰囲気だ。
もしかしてこれ…。
「弁当だ。」
「やっぱり!」
この人本当に料理出来るんだ…。
何か益々複雑な気持ちに…。