「…部屋いく。」 「おぅ、夕飯できたら呼ぶから、おりて来いよ。」 「…わかった。」 ―少し長めで、人と人が余裕ですれ違える幅の階段をゆっくりあがる。 管理人兼世話係のあのひとは、食事の準備と片づけ、掃除等々、身のまわりのコトをほとんどやってくれる。 俺たちがやっているのは、自分の部屋の掃除と、洗濯くらいだ。 洗濯はそれぞれ服をだすタイミングが違うし、 五人分だと量がすごいし、誰のモノか分からなくて大変だと思うから。