ここで皆さんなら「自分の不幸を予知できるなら、それを避けるルートを通ればいい」と思うはずだ。

例えば、今から外で散歩をすれば俺の頭に鳥のフンが落ちて来る予知をしたとしよう。

「それなら散歩をしなければいい」と思うはず。

俺の場合そうはいかない。

たとえ今ここで散歩をしなかったとしても、次に外に出たときにソレが絶対に避けられないタイミングで降って来るという出血大サービスつき。

今散歩をしなくても明日学校に行くときに、ちょうど電車に乗ろうとしたら遠くにいた鳩が落としたフンが、急な突風で俺の頭の上に、体操オリンピック金メダル選手のように1ミリもずれることなく俺の頭のど真ん中に着地するのだ。

その直後電車のドアは閉まり、頭のフンとともに学校に登校する不思議な学生になるのは嫌だろう?

そこで、それを回避する方法は1つしかない。