「また明日、かあ」 明日、このハンカチを返したら、きっともう話すことはない。 素敵な人だ。人気者で当然だ。 私とは真逆の世界の人。 関わっちゃいけない、そう思うとなんだか急に寂しくなった。 先輩が去っていったドアの向こう。 そこに誰かいたことなんて気付かなかった。