綺麗な顔立ちの癖に、クシャっと顔を歪ませて笑う夕佳里。
友達の惚気話に切なさそうに微笑む夕佳里。
男を拒否するようなツンとした表情。
何もかも、俺の瞳へとどんどん焼き付いてくる彼女の色んな表情。
その一つ一つが俺の何もかもを虜にしたんだ。
サークル内でも彼女の評判は良かった。
告白する奴も少なくは無かったはず。
でも、いつ見ても男の隣りに居るアイツを見た事なかったんだ。
彼女の隣りにはいつも大きな声で楽しそうに笑っている友達…加奈ちゃんが居た。
始めはそんな彼女を通して、夕佳里に話かけたのを覚えている。
いつもの、おちゃらけてる感じで。
そんな俺に対し、次第に夕佳里は笑ってくれる様になってきて…
第一印象とは全く違う女だった事がわかったんだ。
君は第一印象の話をした時、寂しそうに笑っていたよね?
どうして気付いてあげれなかったんだろ…
君の過去を…
君の想いを…
それから仲良くなった事を切っ掛けに俺は猛アタックをした。
真剣に…
今まで無かった位に真面目に…