太陽に手を伸ばしても





「なんで…私のこと知ってたの…」





「え、ちょっと、ちょっと待ってどーなってんの??どういうこと?」


取り乱す3人。





「まあ俺から見たらバレバレだったけどな!なあ、幼なじみ!!…ハハッ、とりあえず、探してこい!!」




「ムリだよ」



「いいっていいって。悪いようにはならないから。…ま、詳しくはあんま言えないけどな!」


「わかんない。意味わかんない。私にどうしろって言うの」



「まーいーじゃん、とりあえず頑張ってこいよ!」



「……わかった、もういいよ、とりあえず、探してくるから」





私は駅を出て、走りながら考えた。



…結局さっきのは何だったんだろう。




今までみんなが仕組んでいたことって、私に告白させることだったの?

でも、智己以外の3人は知らなさそうだったし。


なのに。



どうして智己は私の気持ちに気づいてたんだろう?

今までさんざん頼斗が好き、頼斗が好き、ってみんなに言いふらしていたのに、どうして?


しかも、告白までしろって。

できるわけないのに、そんなこと。

さんざん今まであんなこと言ってきた私の言葉なんて、一体誰が信じるんだろう。