太陽に手を伸ばしても





陸とも久しぶりに話せて、楽しかったのに。



せっかく楽しい修学旅行だったのに。





ひょっとして、私、何か悪い事してたのかな、知らないうちに。



うっかりしてると涙がこぼれそうなほど目の辺りが熱くなっているのに気づいて、息を深く、大きく吸ってみる。



こんなところで、泣いちゃだめだ。

 
とりあえず、駅の方まで行ってみよう…。





案内板の指示に流されるように、駅の構内に入ってみる。





あ。





遠くの方に、見慣れた4人の姿が映る。




探していたものは、意外にも早く見つかった。



智己、

かえで、

里奈ちゃん、

涼くん。