すぐに、国下は拓也をつれていく。肩に置かれた手が離れていく。その一瞬で、長い間離ればなれになるような感覚を覚える。
拓也がいない。向こうで何してるかも知らない。知りたくない。それを知ってしまったら、僕は拓也を嫌ってしまうから。
拓也が居ない休み時間は、寝たふりをして過ごす。机の上にボロボロの消しゴムを見つけて、なんとなく触ってみる。
ー『やめて。痛い』
消しゴムが、僕に話しかけるような気がした。
そんなはずない消しゴムだもの
『お前だって、似たようなもんさ』
それは違う。僕は人間だ。
『どうせそのうち、捨てられるんだよ。』
そんな言葉が聞こえたとたん、身体が寒くなり、悲鳴を感じた。
拓也がいない。向こうで何してるかも知らない。知りたくない。それを知ってしまったら、僕は拓也を嫌ってしまうから。
拓也が居ない休み時間は、寝たふりをして過ごす。机の上にボロボロの消しゴムを見つけて、なんとなく触ってみる。
ー『やめて。痛い』
消しゴムが、僕に話しかけるような気がした。
そんなはずない消しゴムだもの
『お前だって、似たようなもんさ』
それは違う。僕は人間だ。
『どうせそのうち、捨てられるんだよ。』
そんな言葉が聞こえたとたん、身体が寒くなり、悲鳴を感じた。
