「た…ぐ……ゃ」
拓也はすぐに、近くまで来てくれた。
しゃべれない僕は竜に目線を送った。
竜はそれに気付き、拓也を近くまで寄せてくれた。拓也は僕を心配そうに覗きこんで、もう目は泣きそうなほど潤っていた。
 僕は拓也のてを握った。痛いのを我慢して、そして、僕は、
「ぁりが…う…」
ありがとう
聞こえただろうか、それを確認する前に、力を振り絞って、



拓也を池に落とした。