窓から、蝶が蜘蛛に喰われるのをみた。
蜘蛛の巣のうえで、蝶が喰われる。
バキバキ。ねちゃ。 聞こえるはずが無いのに、頭のなかでそんな音が聞こえた。蝶の死骸はするすると蜘蛛の口に運ばれていき、蜘蛛は喰い終わったと、また巣の中心に戻った。
その蜘蛛の小さな体は、それより大きい僕の体させも震わせた。
余裕の表情で餌を待つ。蜘蛛には、よく見ると傷があった。僕にも傷がある。でも、蜘蛛とは違う。心の傷だ。
傷をつけても、なお蜘蛛は勇ましく、たくましい姿でそこにいた。僕とはまるで大違い。
蜘蛛の巣のうえで、蝶が喰われる。
バキバキ。ねちゃ。 聞こえるはずが無いのに、頭のなかでそんな音が聞こえた。蝶の死骸はするすると蜘蛛の口に運ばれていき、蜘蛛は喰い終わったと、また巣の中心に戻った。
その蜘蛛の小さな体は、それより大きい僕の体させも震わせた。
余裕の表情で餌を待つ。蜘蛛には、よく見ると傷があった。僕にも傷がある。でも、蜘蛛とは違う。心の傷だ。
傷をつけても、なお蜘蛛は勇ましく、たくましい姿でそこにいた。僕とはまるで大違い。
