「僕の願いは…もう、こんなつまらない世界が嫌だ!みんなに、現実を見せてやりたい!泣いてる人がいること、自分の友人が、自分の悪口をいっていたら…って!」
もうほとんど、やけくそで言った。
「ふむ、それは…」
「僕の命を使ってくれ。もう、こんな世界疲れた。」
「承知」
竜は目を閉じると、大きく息を吸い込み、息を吐き出した。それはきっと、雄叫びをしていたのだろうが、僕には聞くことができず、ただただその美しい光景に見とれていた。