最後の一口を入れたのを確認したかのように
次の授業の5分前を知らせるチャイムが鳴った。


「お、ナイスタイミング〜。
真琴行こうか。」


そう言い、差し出された手を握り返し立ち上がった。


「次の授業なんだっけ?」



改めて見るとしょうちゃんはかっこいい。
綺麗なサラッサラの黒髪も
笑った時に三日月形になる目元も。



「見すぎ。」


「え、あ、つい。
いや〜、しょうちゃんはイケメンだねー」


「そうですか。」


「自分が思ってる以上にしょうちゃんはかっこいいよ。自信持っていいと思うね!」


「はー?意味わからないんだけど」



ほら、笑ったら三日月。



「三日月だね。」

「なにが。」