「私を...つれていって...!」


「よし!行くか!」


そう言って彼は昨日と同じように私の手を取って歩き出す。


この手の温もりはなぜだか私を安心させる。


きっと大丈夫。


彼について行けば心配なんていらない。


この時の私はそんな風に思っていた。