あの夏の想い出

もう、いいんじゃないか。


このまま、この人について行っていいんじゃないか。


そんな風に思えてきた。


彼はまるで、波のようにとてつもない勢いで私をさらって行く。


そんな彼に身を任せてこのまま遠くに流れ着きたい。


その時、私の携帯が鳴った。


「あの、ちょっと。携帯が...。」


私は彼に手を離してもらい電話に出る。