あの夏の想い出

「遊ばない。」


私はきっぱり断った。


私に迷っている暇なんてない。


お母さんのためにいい大学に行かないといけない。


私はお母さんのためだけに生きなきゃいけない。


「いいじゃん!行くよ!」


それなのに、彼は私の気も知らずに手を引いて歩き出す。