ピンポーン




「はい」




「あ、えっと、吉川結衣です!」



「…どうぞ」



ガチャ




「失礼します…」





優真くんのお家は何というか



すごかった。



まず見た目。
マンションはマンションでも割とお高めのマンション。

あからさまにお高いマンションって感じではなくて、ほのかに上品さが漂ってくるような素敵なマンション。


こんな綺麗なところに住んでるのか…
私の家がちっぽけに思えてきた…




「結衣?なにボーッとしてるの、あがって」



「あ、うん!お邪魔します!」



「誰もいないからかしこまらなくていいよ」




そういえば優真くんは両親がいない、っていう話。

一人暮らしなのかな?



「…聞きたそうだからいうけど、今は一応一人暮らし。親戚から何かしら援助は受けてるけど。」


「そうなんだ…」



こんな若いのに…一人暮らし…

大変だな…すごいなぁ




そう言ってリビングに案内される





「わぁ!素敵…!!」



全体的に白と茶色で構成されているその部屋はとても素敵だった

お洒落なお家…



「結衣が来るから、急いで片付けた」


「ふふ、優真くん、ありがとう」