躰を起こして確認をすると、ガラス玉の指輪だった。

「な、何これ?」

ガラス玉は透き通るような水色をしていた。

その下に1枚の小さな紙があることに気づいたので、手に取った。

『こよりへ

お前がこの手紙を読んでる時、俺からの誕生日プレゼントに気づいたって言うことなんだな

本当は約束通り、こよりに“誕生日おめでとう”って顔を見て直接言いたかった

なのに、約束を破る結果となって本当に申し訳ないと思ってる

その代わりと言っちゃおかしいけど、夜店で買ってきたその指輪を誕生日プレゼントとしてお前に渡す

左手の薬指じゃなくて、右の薬指につけるように

左は、俺が生きて戻ってきた時のために取っておいて欲しい

俺が戻ってきたらちゃんとプレゼントするから、絶対に間違えんなよ?(笑)

こより、誕生日おめでとう

宮本宵』