今宵の月のように

自分でもいつ買ったのかよくわからないカッターシャツにサマーセーター、黒の細身のズボンと言う格好だ。

せっかく美しくなったと言うのに、服装がこれではマズい。

近くの洋服店に駆け込むと、服選びを開始した。

持ちあわせはまだある。

久しぶりに服も買いたいし、今の今まで働いていたんだ。

これくらいの贅沢をしたってバチなんか当たらないはずだ。

目についた服を次々と手にすると、レジに出した。

数ある服の中から店員に選んでもらうと会計を済ませて、店員が選んでくれた服を身につけた。

「おーっ」

試着室で着替えを済ませると、私は声をあげた。

落ち着いた色のワンピースに身を包んだ私は、どこからどう見ても素敵な女だ。

髪も肌も美しくなったし、久しぶりに新しい服もたくさん買った。

うん、これで完璧だ。