今宵の月のように

「キレイだろ?」

そう聞いてきた宮本さんに、
「はい、とても…。

それよりも、よく指のサイズがわかりましたね」

私は言い返した。

「お前が寝ている間にサイズを調べて作ってもらったからな」

宮本さんはフフッと笑いながら答えた。

「用意周到ですね」

そう言い返した私に、
「まあな」

宮本さんはそう返事をした。

「それよりもこんな時間にカバンを持って、一体どこへ出かけるつもりだったんだ?」

その質問に、
「あーっ!」

私は今からすることを思い出して大きな声をあげた。

「な、何だよ…。

ビックリしたじゃねーか…」

突然のように大きな声を出した私に、宮本さんは引き気味だ。

しまった、忘れてた!