今宵の月のように

箱の中で、キラキラとサファイアの指輪が輝いていた。

サファイアは、9月の誕生石だ。

そうだ、私は彼に誕生日を教えたんだ。

宮本さんが私を見つめてきたので、私も彼を見つめた。

「高緑こよりさん」

宮本さんが私の名前を呼んだ。

「ありとあらゆる困難からあなたを守り抜き、命ある限りあなたを愛し続けることを誓います」

宮本さんの唇が動いて、音を発する。

「俺と結婚してください」

その瞬間、私の目から涙がこぼれ落ちた。

私は首を縦に振って、
「――ッ、はい…!」

声を出して、返事をした。

宮本さんは微笑むと、箱から指輪を取り出した。

私の左手を手に取ると、薬指にその指輪を通した。

通されたその指輪はピッタリと、私のサイズにあっていた。