歓迎会当日。美鶴は濃い目のメイクを施し透に買ってもらったブランドのバッグとワンピースを着て出勤した。
「志木さん今日気合い入ってるねぇ」
ロッカーで町田にそうからかわれ、美鶴は頬を赤くする。
「今日すっごく楽しみにしてたんです。だから……」
「楽しみにしててくれて嬉しいな。お店もいいところが予約で来たんだよ! さ、今日も頑張ってこう!」
「はい!」
町田と一緒に気合を入れ、美鶴は病棟へ向かう。入職して五日目になりひとりで出来る仕事がいくつか増えてきた。
入退院が多い病棟で患者の入れ替わりが激しいけれど、仕事の流れは診療所の時とほぼ同じでこの病院のルールさえ間違えなければ試用期間が終われば夜勤にも入れそうだ。
朝食の下膳が終わり、ナースステーションへ戻ろうとしていると
「看護師さん」
と、個室から顔を出した患者が美鶴を呼んだ。五十代くらいの男性患者だ。
「ごめんなさい。私は看護師じゃありません」
「ああそうなの? 別に誰でもいいんだけどさ、売店に連れて行ってくれないかな? さっきお願いしたのに忙しいからって断られちゃって」
「いいですよ?」
売店の場所は最近覚えた。大手のコンビニエンスストアが二つ入っていて品ぞろえがいいのは外来の正面玄関の隣にある店舗だ。
美鶴はベッドサイドに置いてあった車いすに患者を乗せるとエレベーターで売店へと向かった。
「志木さん今日気合い入ってるねぇ」
ロッカーで町田にそうからかわれ、美鶴は頬を赤くする。
「今日すっごく楽しみにしてたんです。だから……」
「楽しみにしててくれて嬉しいな。お店もいいところが予約で来たんだよ! さ、今日も頑張ってこう!」
「はい!」
町田と一緒に気合を入れ、美鶴は病棟へ向かう。入職して五日目になりひとりで出来る仕事がいくつか増えてきた。
入退院が多い病棟で患者の入れ替わりが激しいけれど、仕事の流れは診療所の時とほぼ同じでこの病院のルールさえ間違えなければ試用期間が終われば夜勤にも入れそうだ。
朝食の下膳が終わり、ナースステーションへ戻ろうとしていると
「看護師さん」
と、個室から顔を出した患者が美鶴を呼んだ。五十代くらいの男性患者だ。
「ごめんなさい。私は看護師じゃありません」
「ああそうなの? 別に誰でもいいんだけどさ、売店に連れて行ってくれないかな? さっきお願いしたのに忙しいからって断られちゃって」
「いいですよ?」
売店の場所は最近覚えた。大手のコンビニエンスストアが二つ入っていて品ぞろえがいいのは外来の正面玄関の隣にある店舗だ。
美鶴はベッドサイドに置いてあった車いすに患者を乗せるとエレベーターで売店へと向かった。


