翌朝も早く起き、朝食の準備をした。コーヒーとクロワッサンとスクランブルエッグ。それに小さなサラダを添えてダイニングテーブルに並べた。
透が寝室から出てくるのを待ち構えて声を掛ける。
「おはようございます。朝ごはん、できてます」
いきなりリビングから出てきた美鶴に透は一瞬驚いたように目を見開いた。
「おはよう……早いな。別に俺に合わせて起きなくてもいいんだよ」
「でも、私は透さんの妻ですし。食事の用意くらいさせてください」
「だから、そういうのは求めてないから。始めに言った通り、君は自分のことだけしていればいい」
透に畳みかけられて、美鶴は押し黙った。妻としてできることをと考えて食事の用意をしたのだが、喜ぶどころか苛立たせてしまっている。
「ごめんなさい」
「……いや、謝ってほしいわけじゃなくて」
「そうですよね、ごめんなさい」
「だから」といって口を噤むと透はワシワシと頭を掻く。
「俺はもう支度して仕事へ行かないといけないから」
透はせわしなく風呂場へ入ってく。シャワーを浴びて、そのまま仕事へ行くのだろう。
「透さんのこと困らせちゃったのかも」
喜んでもらえることを期待していただけに美鶴は肩を落とす。リビングに戻るとダイニングテーブルに座った。味気ないひとりきりの朝食。こんな生活がこの先ずっと続くのだろうか。
透が寝室から出てくるのを待ち構えて声を掛ける。
「おはようございます。朝ごはん、できてます」
いきなりリビングから出てきた美鶴に透は一瞬驚いたように目を見開いた。
「おはよう……早いな。別に俺に合わせて起きなくてもいいんだよ」
「でも、私は透さんの妻ですし。食事の用意くらいさせてください」
「だから、そういうのは求めてないから。始めに言った通り、君は自分のことだけしていればいい」
透に畳みかけられて、美鶴は押し黙った。妻としてできることをと考えて食事の用意をしたのだが、喜ぶどころか苛立たせてしまっている。
「ごめんなさい」
「……いや、謝ってほしいわけじゃなくて」
「そうですよね、ごめんなさい」
「だから」といって口を噤むと透はワシワシと頭を掻く。
「俺はもう支度して仕事へ行かないといけないから」
透はせわしなく風呂場へ入ってく。シャワーを浴びて、そのまま仕事へ行くのだろう。
「透さんのこと困らせちゃったのかも」
喜んでもらえることを期待していただけに美鶴は肩を落とす。リビングに戻るとダイニングテーブルに座った。味気ないひとりきりの朝食。こんな生活がこの先ずっと続くのだろうか。


