片想いっていうのは、複雑だ。
最初は相手が返してくれる…ほんの些細なことに幸せを感じられるのに。
だんだん欲が出て来て、自分と同じ想いを求めてしまう。
自分を見てくれないのが、辛くて苦しい。
だけど…俺の片想いは、辛いことばっかりじゃなかった。
本気の恋を知らなかった俺に、本気を教えてくれた。
片想いって、嫌な感じするけどさ、見方を変えれば……
たとえ相手が自分を思っていなくても、その人をめちゃくちゃ好きになれるってことじゃん。
それって、凄くねぇ?
俺はベンチから立ち上がる。
彼女を想う気持ちを、まだ抱えながらも。
ゆっくり、歩き出す……。
いつか
また、俺は誰かに、君位の恋をするかもしれない。
そのときはまた、
最初はいつも片想いするところから……始まるだろう。
俺の、大事な片想い。
プラス、まだ残る君への想い。
完.

