『…知ってたっつーの』
その言葉で、我に帰った。
『はっ!?』
『お前わかりやっすいんだよ。
元々俺、勘冴えてるし』
ま、まぢかよ……?
なんかすっげぇ脱力…。
公園のベンチに座っていた俺は、ぐったりと背中にもたれかかる。
『…嫌じゃなかったのかよ?』
ボソッと呟き、俺は聞いてみる。
『多少な。でもお前、遠慮してんの分かったからさ?』
俺は、ただの餓鬼だ…。
れいちゃんが竜に惹かれたのが、今ならスゲェよく分かる。
何故か…また涙がじわっとくる。
『竜…』
『ん?』
『サンキューな』
今までれいちゃんを想わせてくれて。
『…もう澪のことはいいのか?』
『ハッ…それ彼氏の言うセリフじゃねぇよ……』
馬鹿野郎ー……。
周りの景色がまた霞んでく。
『…そうだな』
ああ…もういいや。
この2人なら、俺心から祝福出来そうだ。

