『もしもし?』
『やっほー、竜くん♪』
『現在この携帯は使用されていませ』
『あー!待って待って!切んないでお願いします頼みますっ!!』
電話の向こうで必死になる俺を、竜はからかうようにクスクス笑う。
『お前から電話なんて珍しいじゃん。どーしたんだよ?』
まだ少し笑いを含む声に、ドキッとする。
あー…やべぇ。緊張するわ。
『…あぁ』
相槌を討ってから、携帯を少し離し大きく深呼吸をする。
『ぶっ…なにしてんだよ?』
俺が今から話す事を知らない竜は、馬鹿な奴にしか見えない俺の行動を笑う。
『…俺、れいちゃんが好きなんだ』
言ってしまった。
でも後悔はない。
決めたんだ、竜に話すって。
ちゃんと俺の気持ちを言うって。
そうしなきゃ、いけない気がしたんだ。
もう親友には戻れないかもしれない。
それでも…親友だから、言わなきゃいけないんだ。

