可哀相な位、必死だった俺の姿と、重なり…彼女の顔に戻る。
きっと、いや、絶対。
俺は彼女を好きにならないと思う。
でも、もし、もしかしたら。
この子を好きになる可能性があるのかな?
今までの俺。
いつも追い掛けられる恋だった。
でもれいちゃんに出会ってから、自分が追い掛けて追い掛ける恋だった。
けど、それは俺に向いてないのかもしれない。
こうやって…想われてる方が、よっぽど幸せなのかもしれない。
それでいいじゃないか。
俺は彼女にゆっくり近づく。
彼女は驚きながらも、じっと待っている。
彼女の前で止まり、頬をに手を添える。
頬はまた紅潮しながら、彼女はゆっくり目を閉じた。
…きっとこれでいいんだ。
いつもの俺ならこーする。
ゆっくり顔を近づけていくと…カッとヒールの音が近くで止まった。

