少し驚いて、俺は思わず足を止めて振り返る。
『あ…あのっ!本当は最初に会ったファミレスの時から悠くんのこと知ってたのっ…』
突然彼女が話し出す。
『前に街中で見かけて…一目惚れだったの…。それで話てみたくて、悩んでたら偶然…優実の今気になってる人の友達だったの…』
顔を赤く染めながら、彼女は言う。
『悠くんがあたしの事、眼中にないことは分かってるのっ!でも…それでもいいから、付き合って欲しいのっ』
さっきまで俯き加減だった彼女が、顔をパッとあげた。
真っ赤な彼女の顔がよく見えた。
ひしひしと、真剣さが伝わってくる。
『…それでいいの?』
彼女に聞いてみる。
そしたら震えながら、首を縦に振る。
その姿は自分と重なる。
叶わない想いと分かっていても…諦めきれなくて。
なんでもいいから、関わりを持っていたくて。
……とにかく必死なんだ。

