『こういうのはもうしねぇっつってたのに、どうしたんだよ?』
『別に…』
女達を待つ間、昔からの悪友でこういう遊び仲間だった奴が、面白おかしそうに聞いてくる。
『ま〜なんでもいいけどなっ!お前が居た方が女の子達、来てくれるしっ♪』
メロンソーダを飲みながら、どうでもいいので聞き流す。
4対4の軽い合コンみたいなもん。
前はよくやっていた。
決まってこいつは、俺を餌に使う。
その方がよく釣れるらしい。
つまり、可愛い子がって意味。
まだかまだかと…、ソワソワわくわくしている奴らの中、俺は妙に冷静でいた。
楽しみ、という気持ちはあまりなかった。
今日は疲れてんのかなぁ。
早く帰って寝たい気分…。
はあ。
溜め息を小さく吐いていた。