「あたしが嫌いだから?」
冷たく響いた声。怒っていることはすぐにわかる。
…俺はその言葉にとてもひっかかった。
だんだん苛々を伴う。
嫌い?誰が誰を?
ハッ、と。乾いた自嘲的な笑いが沸き起こる。
やめたくても
やめられないのに…?
いっそ…嫌いになれたら楽なのに。
俺は彼女の顎を掴み、無理矢理唇を奪った。
驚いて目を大きく見開く彼女。
「そうだよ。竜のことしか頭にないれいちゃんは嫌いだね」
もうどうにでもなれ。
そんな思いで笑いを零した。
もういいじゃないか。
どうせ想ってたって仕方ない。
俺らしくもない。
やめたら、全部自由だ。

