俺は、今日も彼女のバイト先へ行く。
だけど今日は…目的が違っている。
来ないだのことを、謝る為だ。
あれは俺の本心。
でも彼女を気付けたことには変わりないし、
彼女も言っていた通りなにも知らない奴がいきなり“見る目がなかっただけ”と言ったら、悪口に聞こえても仕方ない。
なにより、これ以上、嫌われたくはない……。
いつもは“軽い”俺を作って入ればいいのに、
今日はこの俺が珍しく、緊張している。
もちろん、嫌な方の、緊張。
“話しがあるんだけど…”
なんて言ったら、
“こっちにはない!!”
なんて言われ、話してもらえないだろう。
下手したら目すらも合わしてくれないだろう。
嫌な妄想がどんどん広がっていき、俺の足を更に重くしていく。
“あんたなんか大嫌いなの!!”
いや…さすがにこれは。
ない――とは言い切れない。
はぁ…それを想像しただけで、ぐったりと疲れが押し寄せる。
そんなこと言われたら、俺、立ち直れんのかな?
頭を抱えて、その場にしゃがみ込んだ。