今日のコンビニのバイトは、本当暇だ。
まったく客がこねぇ。
暇すぎて俺はレジのカウンターに肘をつけ、雑誌を読む。
こんな暇なら、帰りてぇよ…。
帰らしてくんないかなー…と思っていたら、ピンポンと音が鳴る。
客が来たので、とりあえずカウンターに肘をつくのはやめる。
客は、女一人だ。
お弁当のコーナーへ行き、おにぎりを見たりお弁当をみたりうろちょろ悩んでいる様子。
俺は欠伸をし、また雑誌を読み始めた。
買うものが決まったのか、オレンジのカゴに商品を入れると、スタスタとレジへ来た。
『いらっしゃっいませ』
少し愛想を含む声を出し、商品をカゴから一個ずつ出し、ピッとやっていく。
『お弁当は温めますか?』
結局弁当にしたのか、となんとなく思いながら笑顔をしながら顔をあげた。