『つーかさ?相談って何?』
ムカつくから、いい雰囲気を壊してやった。
『ん?ああ、それな』
そう言って、竜はれいちゃんを見て2人でアイコンタクトする。
馬ー鹿…
そんな幸せそうにしてんなよ。
『あのね、あたしの友達の彼氏の話なんだけど…その人が酷くてね!
なんか付き合ってるくせに、束縛するな!とかメールしてくるな!って、電話も駄目なんだって。よく約束もドタキャンされるらしいし、なんか浮気してるみたいなの。だけど彼女が問い詰めても、無視してじゃあ別れる?とか言ってきたりらしくて…』
れいちゃんは、本当に真剣に悩んでるみたい。
いつも誰かの為に頑張ってるよね……れいちゃんは。
だけど、俺は馬鹿だから…いつも自分のことだけ。
今だって、れいちゃんを慰める竜が憎くってしかたない。
『そんなん、別れればいいじゃん』
俺はどうでも良さそうに、コーラを飲みながら言った。

