カタオモイ+





とりあえず日曜日だ。

せっかくの日曜なわけで、俺は爆睡してたわけだよ。



そしたら、アイツ。竜から電話が掛かってきて…


『お前暇〜?これからファミレス来ねぇ?』


といったわけだよ。

当然俺は、
『今昼寝中だから無理〜』
って言ってやったわけだ。


で、そこで電話をぶち切るつもりだったんだけどさ……



『暇じゃねぇか。澪も一緒なんだけど、相談したいことがあってさー。澪の友達の彼氏の話なんだけど、俺そういうの…』


『ちょっ、ストップ!!もっかい言って?』


逸る心。
駄目だ…落ち着けっ!


『は? だから、澪の友達の彼氏…』


『そこじゃねぇって!もっと前っ!!』


ゴクンと唾を呑む。



『あ?なんだよいきなり……だから今澪と一緒にいるんだけど相談に乗って……』



『しょうがねぇから、今すぐ行ってやるよ!!』



そう叫んで電話を切ると、
俺は慌てて支度して、

――…家を飛び出たんだ。