紗夢は、蓮斗君と話した時からずっと無言状態…。
どんなに話しかけても、うん、しか言わないし……。
「紗夢?大丈夫?映画楽しくなかった?」
「へ?あぁ、楽しかったよ。大丈夫。」
「そっか…っ…ならいいけど…。紗夢、蓮斗君と話した時から、ずっと黙ってさ〜心配しちゃうんだけど〜…。」
私がそう言うと、また黙ってしまった紗夢。
…紗夢。
「はあ……紗夢、言ってくれないとわからないんだからね!?」
「…っ、ごめん。」
「ごめんだけじゃわからない!……言ってくれるまで待ってるから。ちゃんと話してね?わかった〜??」
「う、うん。わかった。話すわよ、いつか。」
いつかっていつだし……。
でも、分かってくれたみたいでよかった。
紗夢は、一人で抱え込むからね〜…。
私が支えてあげないとっ!!

