叶わぬ恋をした私

放課後
帰り道、私と同じ8ストライカーズファンの部の親友奏が歩いていると後ろから声がした。悟と優心が走って来た。「サッカー部大変」私は聞いた。「あー、後輩は部活放棄先輩は喧嘩が絶えない。」「演劇部来れば」「絶対いやだ。演劇部て表向きだろ。裏は、不良集団の溜まり場」悟はきっぱり断った。「ねぇ、あれて撮影じゃない。それにあそこにいるの8ストライカーズだよね」前にいた女子の一人が言った。「え、嘘」私たちはそこに向かった。すると、そこには8ストライカーズのみんながいたそれも私の家の前に。「ここから先は立ち入り禁止です」スタッフの方が言っていた。「あの、すみません。ここ私の家なんですけど」私はスタッフの方に言った。「あ、青木ひなちゃん」「はいそうですけど」私が答えると「記憶。こっち来て」スタッフの方が言うと記憶は、こっちに走って来た。「なんだよ。陸都」「こちら青木ひなちゃん」陸都と呼ばれたスタッフの方が言った。すると記憶は私の顔をまじまじと見た。「可愛いやん」記憶は呟くと「裕ちゃんのファンだっけ」私はいまいち今の状況がわからずただ頷いた。「裕ちゃん。こっち来て」記憶はスタッフと話し合っていた裕に声をかけた。「何、きっ君」裕は聞きながら走って来た。目の前に裕君がいる私は今にでも気を失いそうになった。
「ちょっ、ひな大丈夫」奏が心配そうに聞いた。「もしかして君、佐々木奏ちゃん」陸都は紙を見ながら聞いた。「はい、そうですけど」奏は驚いて言った。「何、えーとおもちゃんのファン」記憶は一人納得すると。台本を読んでいた思緒に声をかけた。「おもちゃん。こっち来て」記憶が言うと思緒は台本を椅子の上に置いて走ってきた。「初めまして。仮雨です」思緒は、礼儀正しく挨拶をした。「こんにちは」私と奏は、同時に言った。「これて挨拶したほうがいいかもな」裕が言うと。「だな」と記憶が賛成した。「おーい、皆ちょっと来てくれる」記憶がメンバー全員に声をかけた。ギターの調整をしていた誠を先頭に全員集まった。「はじから、山道輝。「よろしく」大鐘誠「よろしくな」福神みつる「初めまして」輝羅泉昴「よろしく」流星裕「初めまして」そして僕が香山記憶、よろしく」挨拶された私たちはただ呆然としていた。「あ、急に挨拶されても困るよな」裕は今気づいたかのように苦笑いしながら言った。「そうや。まだ説明してへんかったな」みつるは関西弁で言った。「リーダーしてあげて」思緒は、記憶に言った。「今日は、君達に会いに来たん。」記憶は、急に振られて戸惑いながら言った。「それじゃ、分かりにくいよ。8ファミリーて知ってる」裕は私たちに聞いた。「はい」8ファミリーとは8ストライカーズの番組でコントをしたり、即芝居したりしている。超人気番組で毎週日曜夜9時からやっている。「それのスペシャルでファンの人の家族になるていう内容のものがあって。なので今日と明日の丸一日僕たちが君達のお父さんとお兄ちゃんになります」裕の説明は分かりやすかった。私は思わず倒れそうになってしまった。「お、大丈夫か」裕は私の手を取ったそれが決定的瞬間だった私は気を失ってしまったのだ。