「……そうか。」
胸の内を明かし、感極まって泣く私の頭を、部長がポンポンと撫でる。
撫でるその手は優しく、温かい。
そうされるだけで、ほっとするような、心が温まるような気がした。
*
暫くして落ち着いた私は、現状を把握して、冷静さを取り戻す。
やってしまった……。
「と、取り乱してすみません!」
ギュっと目を瞑って頭を下げる私に、部長はついさっきと同じように、ポンっと頭を撫でた。
恐る恐る目を開けると……
「もう、怒ってない。」
そう言って穏やかに笑う部長が居た。
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