それで知ってたんだ、なるほど。
「その部長とは…どう、なんだ?」
少しの間があって、橘はそう続けた。
「部長?あぁ〜、怖がりなことは当然知らなかったから、呆れられちゃったかな。
あ、でもそれ以上に "もっと甘えた方がいい" って、真剣にアドバイスされた。」
そう話しながら、これもあとで手帳にメモしなくてはと思い出す。
「 "甘えた方がいい" って……?」
橘は不思議そうに聞き返した。
「多分、普段の私が部長に頼らないようにしてるから、我慢しなくても良いって言いたかったんじゃないかな?」
現時点での解釈をそのまま伝える。

