「好きなだけどうぞ。」 背後にいるためよく分からないが、そう言った部長は、少し微笑んでいるように見えた。 許可が降りたため、遠慮なく部長の背後に隠れる。まるで、もう私が背後霊だ。 入口からその状態で進んでいく間、私は、今まで知らなかった部長の姿を知る。 大きな背中と、細身だが締まった腕の筋肉、 握る手も、私よりひと回り以上大きい。 ああ、 "男の人"って感じ。 そう思った瞬間、急に目の前の彼を意識してしまう。 と思った矢先だった、、、 「ぎゃあああああ、ごめんなさあああい!」