翌日の定時過ぎ。
私は、8月号の進捗確認の為、南課長と水瀬部長と会議室に残っていた。
「……私からは以上です。」
一通り共有事項を終えると、南課長が思い出したように口を開いた。
「そうそう!水瀬くん、今回の佐野くんの企画案は、ひと味違うんだよ〜、ね?」
「……へぇ、それは興味深いですね。」
部長は、南課長にニッコリと微笑む。
課長は一体何を言い出すのか。
「この間の企画会議で持ってきたんだけどね、……確か、、、『夏のイベントで〜
「か、課長、待ってください!!!」
私は思わず身を乗り出して、話を遮る。
「どうしたんだい?せっかく面白い企画だから、ぜひ水瀬くんにも応援してもらったらいいんじゃないかと思ったんだが……」
課長は、不思議そうに尋ねた。

