「分からない、か…」 部長は、複雑な表情で呟いた。 せっかく、憧れの部長と一緒に帰っているのに、私は、こんな相談をしてしまう自分が情けなかった。 早く恋愛自体を思い出して、 企画を成功させたい。 「佐野、1つ提案がある。」 しばらく黙っていた部長が、 そう言ってこちらを向く。 何だろう… 「私が、君の "仮の" 恋人になる。」 ……え、今何て言った。 部長が、、、私の…… 「恋人!? 駄目ですよ! 何を言ってるんですか!!!」 「何故駄目なんだ?」