「それこそ…水瀬部長とは、どうなの?」 絢が思いついたように、尋ねた。 「水瀬部長と、どうって…何が? 上司と部下に決まってるでしょ。」 「そうじゃなくて… 恋愛対象!好きな人にはならないの? ってハナシ。」 "好きな人"…… それって水瀬部長に対して 片思いするってこと? 「いやいやいや、ない!絶対ないよ!?」 「何でそう言い切れるのよ。」 絢は不服そうだ。 それでも、私の中で水瀬部長は、 "上司"という意識が強い。