「……出来ましたっ、、、!」

髪を結び終え、腕を降ろすと同時に、

恥ずかしさが限界に達した私は、
視線も伏せてしまった。

一度、そうしてしまった以上、
中々、部長に視線を戻しづらい。


最早、入社当初の冷徹なダメ出しを
今すぐして欲しいくらいだ。


そう考えながら、部長の言葉を待つ。


「……及第点だな。」

部長はそう告げて、荷物をまとめると
フロアの扉へ向かう。


「それって…つまり…

どういうことですか!?」

その様子に慌ててあとを追いかける。

及第点とは、、、一体…。