「ただ、確かに恋愛系の記事も見たい。」
部長は、私の目を真っ直ぐに見据えて
そう告げた。
「今開いている そのページは、
私が書いた記事だ。男性目線でも、書き方によっては、そういう記事ができる。
だからこそ、君が恋愛に自信がないなら、
君と同じ思いの女性に、寄り添う記事が書けるはずだ。」
部長の言葉は、私の心に深く響いてきた。
やっぱりこの人は…尊敬であり、憧れだ。
そう強く思いながら、記事の端に印刷された
"edited by Kaname Minase"
の文字を見つめる。
すると、気づけば記事に、
もう一つの影が落ちる。

