そう言って、彼女の腕を引き寄せる。
再び重なった唇から、自身の持て余すほどの愛情を伝えようと深く口付けた。
「……んっ、。」
時折漏れる艶めいた彼女の声が、自身の熱情をさらに煽る。
「……っはぁ。ごめん、朱里。
もう、抑えられない。」
長い口付けの後、お互い乱れた呼吸を整える間に、彼女に正直にそう告げる。
先程よりさらに顔を朱に染めた彼女は、その言葉を聞いて、潤んだ瞳を向けてくる。
「……抑えないでください。」
消え入りそうな声で呟いた彼女は、そのまま首元に腕を回し、ぎゅっと抱きしめてきた。
かなり積極的になっている姿に、驚きと同時に自身の理性が急速に崩れいく。
「要さん……大好きです。」
耳元で囁く彼女の声が、自身の心を掴んで離さない。
"心臓が保たない"って言ってたくせに、こちらを誘惑する彼女にはやはり敵わない。
「僕も…、ずっと愛してる。」
溢れる想いを伝えながら、再び唇を重ねた。
それを合図に、2人の甘く長い夜が始まる。

