《短編》翔ちゃんチョコだよちゃんと貰って?

「なんで、って。そんくらいわかれよ」


翔ちゃんは私に笑ってくれた。
私にだけ、笑ってくれた。


「……ごめんね」


「何が?」


「ううん、ありがと。ほんとはすごく嬉しい」


翔ちゃん。やっぱりあなたが好きです。


「ちょっとは安心した?」


「うん」


「よかった。でもめちゃめちゃハズい……」


照れてる無垢な笑顔に胸がしめつけられる。


「本当にわたしのだけでいいの?」


「当然じゃん。彼氏のこともうちょっと信じろよ?」


「……うん」


なんだろうこの気持ち。
嬉しいのに泣きたくなる。


「今だから言うけど俺、毎年美緒の作るチョコ食べてたよ。姉ちゃんから貰って。っていうか買わされて?」


「え、買わされてって?」