「やきもち妬いてんの?」
「妬いてない!」
「涙目じゃん」
「泣いてない!」
「あー、もう!」
翔ちゃんは面倒くせーなと言わんばかりに後頭部をモジャモジャにして、そこにいろよ。って吐き捨てた。
それからドサッと荷物を私の足許に残して、ダッシュで校庭の方に駆けていってしまった。
再び姿を見せた翔ちゃんにさっきの女の子達が追い付いて騒ぎ出す。ほら、もう囲まれちゃった。
なんなの?
わざわざチョコレート回収に行ったの?
バカ! 翔ちゃんのバカ!
もう待たない。
教室前でもさんざん待ったもん。
すごくすごく、不安な気持ちを抱えながら。



