夢物語【完】



高成と京平と中塚さんは凪くんと千秋にギターを教えて、涼介は紗生とラブラブして、なっちゃんと櫻は他愛ない話をして盛り上がって、世津は杏ちゃんと付き添いのなーくんの恋愛相談にのっていて、慧ちゃんはあたしと悟さんの話を首を傾げながら聞いてる。

「慧ちゃんもいつまで参加してくれるかなー?」

隣に座った慧ちゃんをギュっと抱きしめると「不思議だよね」と言った。

「なんで?」
「だってみんな自分のお父さんお母さんのところにいないじゃん。毎日一緒にいるから?」
「そう言われてみればそうだね。僕も涼ちゃんとこうしてゆっくり話すのはイベントの時くらいだし。いつも話さない人と話すからみんな仲良くこうして毎年遊べるんじゃない?みんなお父さんお母さんとしか話さなかったらいつもと同じで楽しくないし」

悟さんの言葉にあたしは首を縦に振って、慧ちゃんは「そうだよね」と頷いた。

「楽しいね」

そう言ってくれる慧ちゃんにあたし達も嬉しくなって笑う。

これがあと何年続くかわからないけど、こうして子供達が大人と一緒に遊べる空間がいつまでも続けばいいと思う。

「ワイン開けますか!」
「お、いいねぇ!あたし赤で」
「赤しか買ってませんよ」
「涼ちゃん最高!」

席を立ち、それぞれを見渡しながら緩む口元を隠しながらワインを取りに行く。
そんないつもどおりのXmas。
 




END