「なんだ。簡単だったんじゃん。じゃあ、明日からよろしくね。鈴原サン」 「なっ!!」 そうだった。 久我君はこういう人だった。 忘れていたわけではない。ただ…不覚にも顔にやられてしまった。 そして、それだけ言うと久我君はここの場所から去っていき少しナルコユリに視線を移してからこの温室を去っていった。 まるで今までのやり取りが夢であったかのように急にわたしの日常が帰ってきた。