「ね、冬馬くんは?
冬馬くんは私のことどう思ってるの?

妹としての好き??それとも……」


言い終わらないうちに、また冬馬くんに抱きしめられて、
私の視界いっぱいに冬馬くんの顔がある。


キスされてるって気付いた時には、冬馬くんの唇のぬくもりがジワジワと私の唇に感じて、
一瞬にして顔に熱が集まってくるのが分かった。


どんどん深くなるキスに、
着いていくのがやっとで、だんだんと息が上がって苦しくなる。


っ、息ができない!!!


苦しっ!!!


私は苦しくて涙が浮かぶのが分かり、ドンドンと冬馬くんの背中を叩いた。


私の様子に気付いた冬馬くんが音を立てて、離れ際に下唇を甘噛みしてから離れていくのを肩で息をしながら見つめた。


「俺も、桜が産まれた時から、桜だけだよ。
ずっと桜が大人になるのを待ってた。

お前が好きだ。ずっとずっと好きだ」


やっと言えた……とハニカむ冬馬くんに胸の奥がキュンと鳴るのがわかった。


「冬馬くん、私、冬馬くんの彼女でいいんだよね?」

「あぁ、俺の彼女は昔っからお前だけだよ。」

そう言って優しい瞳で見つめた冬馬くんは、頭を撫でてからまた私の唇に軽くキスを落とした。