「ううん、怖かったけど、ヤキモチやいてくれたの嬉しい。」


嬉しいよ……

だって私は冬馬くんが大好きなんだから。


ねぇ、冬馬くん。

ヤキモチやいてくれるってことは、
私、自惚れていいんだよね??


冬馬くんも私と同じ気持ちってことなんだよね??



少し照れたように、ハニカむ冬馬くんを見つめると、
冬馬くんは更に顔を赤くして手で口許を覆ってフィッと横を向いてしまった。



伝えたい……



今、私のこの気持ち、



冬馬くんに伝えたいよ。。





「…………き。冬馬くん、ずっとずっと好きです。」



まだそっぽを向いてる冬馬くんを見つめて言うと、
バッとこちらを向いた冬馬くんの目が、
だんだんと見開かれていく。


「冬馬くん、私、小さいときからずっと冬馬くんが好き。

私を冬馬くんのものにして??」


さらに冬馬くんの目が見開かれて、
その瞬間、ガバッと抱きしめられる。



「……バカ。そんな目で煽ってくるなよ……」



煽る????

そんな目って、どんな目???


私はきょとんととしながら、のそのそと起き上がる冬馬くんを見つめる。


はーっとため息をつく冬馬くんを見ながら、
冬馬くんの気持ちを聞きたくてウズウズしてしまう。